【イデファーム誕生秘話④】知っている人が買ってくれる喜び。行き場をなくした野菜たちが、地域の食卓へ届くまで

日曜日の朝ですね。皆様、ゆっくりお休みできていますか? 週末農家見習いのさりー31です。

4回にわたってお届けしてきた「イデファーム誕生秘話」も、今日が最終回です。

メルカリでの小さな成功から始まり、月1回の「コーヒー屋さんの朝市」で直接お客様に喜んでもらう経験をした両親。

「もっと頻繁に、一番美味しいタイミングで野菜を届けたい」 そう考えた私たちが最後にたどり着いたのが、今の**「自宅前での無人販売所(毎日13時オープン)」**でした。

でも、そこには「朝市」とは全く違う、両親にとっての大きな心の壁があったのです。

目次

最大の壁は「近所の人にどう思われるか」

朝市は、少し離れた場所で、基本的には「知らない人」が集まる場所でした。 しかし、自宅前となれば話は別です。目の前を通るのは、毎日顔を合わせるご近所さんばかり。

昔の両親なら、間違いなくこう言っていたでしょう。 「こんな道端で野菜を並べるなんて、近所の人に何と思われるか…」 「こんなところで売るなんて、みっともなくて恥ずかしい」

でも、朝市で「美味しい!」という生の声を聞き続けた両親は、もう昔の両親ではありませんでした。 「自分たちが一生懸命作った美味しい野菜なんだから、恥ずかしいことなんて何もない」

そうして、私たちは自宅の前に小さなテーブルを出し、食べ頃を迎えたほうれん草やルッコラなど、2、3種類の野菜を並べてみたのです。

小さなテーブルと、記念すべき最初のお客様


とはいえ、朝市のように最初から人が集まるイベントではありません。 「ただの道端で、本当に立ち止まって買ってくれる人はいるのかな…」

私たちがドキドキしながら周囲の様子を伺っていた、その時です。

記念すべき最初のお客様が立ち止まってくれました。 それは、なんと近所に住む私の同級生のお母様でした。

「あら、ここで野菜売り始めたの? 新鮮で美味しそうね、買っていくわ」

その言葉に、両親の顔がパッと明るくなりました。 知らない人に買ってもらう嬉しさとはまた違う、「自分たちを知ってくれている人が、応援するように買ってくれる温かさ」

両親がこの土地で、ご近所の方々と築いてきたコミュニティの絆が、イデファームを優しく受け入れてくれた瞬間でした。

テーブルから棚へ。広がる笑顔の輪

それから少しずつ、「あそこのお家の前で、新鮮な野菜が買えるらしいよ」とご近所で認知されるようになりました。

並べる野菜の種類も増え、小さなテーブルだけでは足りなくなり、今の販売用の棚を追加しました。

今では、顔なじみのご近所さんだけでなく、

  • お散歩の途中で毎日寄ってくださる方
  • 幼稚園や保育園の送り迎えの途中にお子さん連れで購入してくださる方
  • お母さんのお使いで買い物に来てくれる小中学生
  • わざわざ車を停めてまとめ買いしてくださるお客様

本当にたくさんの方が、毎日この小さな販売所を訪れてくれます。

そして現在へ

友達に頼んでもらっていただいていたような、行き場のない野菜たち。 それが今では、毎日13時のオープンに合わせて、たくさんの方の食卓へ旅立っていくようになりました。

祖父母から受け継いだ畑で、父と母が土にまみれながら育てるイデファームの野菜。

これからも、この自宅前の販売所から、皆さんに「美味しい!」と「元気」をお届けしていきます。 お近くにお越しの際は、ぜひ13時オープンの棚を覗きに来てくださいね。

4回にわたる長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

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