金曜日の夜ですね。平日5日間のお仕事、本当にお疲れ様でした! パソコンでガチガチになった肩をほぐしながら、ホッと一息ついている頃でしょうか。 週末農家見習いの、さりー31です。
さて、[前回の記事]では、祖父母の代から続く畑で、食べきれずに巨大化していく野菜たちを見て、私が「もったいない」と心を痛めていたお話をしました。
今日は、その行き場のない野菜たちを救うために、私がスマホ一つで起こした「小さな行動」の続きです。
ダメ元で出品したメルカリ。両親の冷ややかな視線

「お父さん、お母さん。うちの野菜、ネットで売ってみない?」
私の提案に対する両親の反応は、予想通り冷ややかなものでした。 ずっと自分たちや親戚だけで食べてきた野菜です。
「バカ言え。こんな素人が作った形も不揃いな野菜、誰がお金を出して買うんだ」 「スーパーのきれいな野菜には敵わないよ」
そう笑う両親をよそに、私はスマホを取り出しました。 試しにフリマアプリの「メルカリ」に、赤字にならない程度の、ごくごく安い値段でを出品してみたのです。
「まあ、売れ残ったらまた私たちが食べればいいしね」 そんな、半分あきらめのような気持ちでした。
スマホが鳴った!「…えっ、売れた!」
出品してから数時間後。 スマホの画面に、見慣れない通知がポンッと表示されました。
『商品が購入されました!』
「えっ……売れた!!」
私が声を上げると、両親は目を丸くして「本当に!?」と画面を覗き込んできました。 それが、見知らぬ誰かに私たちの野菜が選ばれた、記念すべき最初の瞬間でした。
まさか、うちの野菜がメルカリで売れるなんて、とびっくりしている両親をよそに、私は無事に届きますようにと祈りながら箱詰めをして発送しました。
両親を「農家」に変えた、たった一つの評価
でも、本当の驚きは売れたことではありませんでした。 発送した数日後、お客様から届いた評価のメッセージの数々。そこには、こんな言葉が並んでいたのです。
「スーパーの野菜とは味が全然違いました!」 「味が濃くて、本当に美味しかったです。また買いたいです」
「うちの野菜なんて…」と一番卑下していた父と母が、その小さなスマホの画面を、食い入るように何度も何度も読み返していました。
自分たちが祖父母から受け継いだ土で作った野菜が、遠く離れた誰かの食卓に並び、笑顔を作っている。 その事実が、両親の中にあった「どうせ素人の野菜だから」という殻をパチンと破りました。
この日を境に、両親の気持ちが少しずつ変わり始めたのです。
メルカリという小さな窓口から、確かな自信を手に入れた両親。
その後、試行錯誤しながら、メルカリ販売にチャレンジしていきました。
あっというまに売れる日もある一方、売れ残らずに我が家の食卓に登ることになることも度々。
全国に我が家の野菜が届く喜びがある一方、ネットで販売する難しさも痛感しました。
次回(第3回)は、スマホの世界を飛び出して、月に1回の「コーヒー屋さんの朝市」へ挑戦した時のエピソードをお話しします。
皆様、どうぞ心穏やかな週末をお過ごしくださいね。明日は私は畑で元気をもらってきます。


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